アクションプラン2022-2027
アクションプラン2022-2027の達成に向かって
宇都宮大学は「人類の福祉の向上と世界の平和に貢献する」という理念のもと、地域活性化のエンジンとなることをミッションとして、未来を担う人材の育成と持続可能な社会に資する知の創造と発信を着実に進め、地域の「知の拠点」として変革をリードしてきました。
第3期中期目標期間(2016~2021年)においては、文理融合の地域デザイン科学部や全国初の共同教育学部、全学1研究科の新大学院設置、国際学部や工学部の改組等の組織整備、アクティブ・ラーニングやデータサイエンス教育の積極的導入、若手・女性の優先採用や教員評価システムの刷新、さらにはロボティクスやオプト、バイオなど、イノベーション創出を見据えた強みある研究分野への重点的支援等、様々な改革を進め、いずれも一定の成果を上げてきています。
第4期(2022~2027年)は、これらを基盤にさらなる飛躍を遂げたいと考え、このたび、今後6年間で取り組んでいくべき事項をまとめた「アクションプラン2022-2027」を作成しました。
社会が大きな変革期にあるなか、大学の果たす役割はますます重大になっており、特に国立大学法人は、普遍的使命に加え新たに機能を強化・拡張して社会変革を駆動する存在になることが期待されています。各大学は、それぞれのミッションに基づいて自立的かつ戦略的な経営を進め、社会の様々なステークホルダーとのエンゲージメントを通じて信頼関係を深め、社会変革や地域の課題解決を主導していくことを目指すとともに、社会の公共財として、学術的価値だけでなく社会、経済、国民生活等の進歩にどれだけ影響を与えることができるか、どのような社会的インパクトをもたらせられるかが問われており、それに応えなければなりません。これらは第4期だけでなく、その後の国立大学法人の在り方、つまり本学の将来の在り方にも関わってくるものです。そのためにも本学は、本アクションプランをベースに挑戦し前進し続けていきます。
アクションプランの達成には、全教職員はもとより学生、保護者、自治体、経済界、産業界、教育界、そして地域住民等、多様なステークホルダーと密に繋がりながら、双方向の関係性で進める「共創」の取組を、多様な物事や考え方、思考スタイルに触れ理解する「複眼」という視点を持って進めることが重要です。これらの推進には、本学がこれまで大切にしてきた「3C精神」(Challenge:主体的に挑戦し、Change:自らを変え、Contribution:広く社会に貢献する)に加え、「3Cアクション」(Connect:主体的に社会と繋がり、Commit:責任を持って社会に関与し、Collaborate:多面的に社会と協働する)が重要だと考えます。学生と教職員一人ひとりが「3C精神×3Cアクション」を心がけ様々な新しい試みに複眼の視点を持ちながら共に挑戦することにより、本アクションプランの達成に向かいます。
もちろん、「地域とともに学生の未来を育て、学生とともに地域の未来を育てる」というスローガンのもと、今まで以上に学生を大切にし、今までより一層地域を大切にしていくことは必須です。
宇都宮大学は、地域や社会のニーズを的確に捉えながら、未来社会を見据えた人材育成・研究に全力で取り組み、地域からの信頼と期待に応え、Well-being社会の実現に貢献する「成長し続ける大学」を目指します。
宇都宮大学長 池田 宰
アクションプラン2022-2027の概要
宇都宮大学の強みと独自性を活かして6年間で成し遂げるべき目標を4つのVisionとして定め、その実現を目指した17の戦略を併せて定めました。