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[プレスリリース]カーボンナノチューブで植物に遺伝子を送り込む-植物ミトコンドリアの効率的な遺伝子改変が可能に-

 理化学研究所(理研)環境資源科学センターバイオ高分子研究チームのサイモン・ロウ特別研究員、沼田圭司チームリーダー(京都大学大学院工学研究科教授)、京都大学大学院工学研究科の土屋康佑特定准教授、宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センターの児玉豊教授、九州大学大学院工学研究院の藤ヶ谷剛彦教授らの共同研究グループは、機能性ペプチドを表面に結合したカーボンナノチューブを担体とすることで、植物細胞内のミトコンドリアへ効率的に遺伝子を輸送する手法の開発に成功しました。
 本研究成果は、農作物をはじめとしたさまざまな植物を改変するための遺伝子改変技術に応用することで、環境への耐性を持つ改良植物種の作製や作物生産量の向上に貢献すると期待できます。
 今回、共同研究グループは、カーボンナノチューブを担体に用いて、植物細胞のミトコンドリアを標的として遺伝子を輸送する技術を開発し、植物ミトコンドリアの遺伝子組換えに成功しました。ミトコンドリアの遺伝子が改変された植物では、根の成長が促進されることを明らかにしました。
 本研究は、科学雑誌『Nature Communications』オンライン版(5月16日付:日本時間5月16日)に掲載されました。

カーボンナノチューブによる植物オルガネラへの遺伝子輸送

カーボンナノチューブによる植物オルガネラへの遺伝子輸送



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<本件に関する問い合わせ>
児玉 豊 (宇都宮大学 バイオサイエンス教育研究センター教授)
Tel: 028-649-8154
e-mail : kodama※cc.utsunomiya-u.ac.jp
(※を半角@に置き換えてください)