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iP-Uで研究活動を行っている大岡 千帆さんが科学技術振興機構理事長賞を受賞しました
宇都宮大学のグローバルサイエンスキャンパス採択課題(iP-U)で研究活動を行っている大岡 千帆さん(県立宇都宮女子高等学校2年)が、グローバルサイエンスキャンパス令和4年度全国受講生研究発表会において科学技術振興機構理事長賞を受賞しました。発表タイトルは「凝集誘起発光を目指した新規蛍光色素の合成」です。
グローバルサイエンスキャンパスは、国立研究開発法人科学技術振興機構が推進する事業で、世界を舞台に活躍できる科学技術人材の育成を目的として、卓越した意欲と能力を持つ高校生を対象に、全国の大学等で国際的な活動を含む高度で体系的な育成プログラムを開発、実施する取り組みです。本学では、この事業を「incubation program for innovative students at Utsunomiya University」と名付け、 頭文字を取って 「iP-U」として展開しています。現在、12の機関でグローバルサイエンスキャンパスが採択されており、各機関で選抜された約600名が活動しています。第9回目となる発表会では、全国15の機関で学んだ受講生51人が計44件の発表を行い、日頃の研究活動の成果を披露しました。
理系分野に広く興味を持っていた大岡さんは、高校1年生の7月からiP-Uの受講生となり、ここで興味を方向づけることとなった講義「光るクラゲの光るワケ」に出会いました。これはクラゲの蛍光蛋白質GFPが光る仕組みを、実際にモデル色素を合成して調べる実験講座です。この講座を受講した彼女は「私も光るものを作ってみたい」と強く思い、12月からiP-U才能育成プランに所属し、工学部 大庭 亨教授の指導のもと、研究を行っています。今回の発表会では、彼女が時間をかけて論文検索を行っていくなかで、強く惹かれるようになった「凝集誘起発光(AIE)」を与える化学的構造の研究について発表しました。この研究からは、大きく2つの成果を得ました。1つ目は、今までAIEを示すことが報告されていなかったある化合物がAIEを示すことを明らかにしたこと、2つ目は溶媒の構造を制御することでAIEナノ粒子を簡単に作成出来るのではないかという独自の見解を得たことです。
発表では、「論文検索によって自ら研究テーマを見つけたこと」「担当教員との対等な議論によって実験を進めてきたこと」「研究から新規の発見と、独自の見解を得た事」などを適切にアピール出来たことが高く評価されました。
【お問い合わせ】
グローバルサイエンスキャンパス事務局
TEL:028-649-5411
Mail:ip-u※cc.utsunomiya-u.ac.jp
(※を@に置き換えてください。)
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宇都宮大学グローバルサイエンスキャンパス(iP-U)