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研究

卒業生の谷田春菜さん、農学部の池田裕樹助教らが園芸学会年間優秀論文賞を受賞しました

 本学卒業生の谷田春菜さん(2022年3月地域創生科学研究科修士課程修了)、農学部附属農場の池田裕樹助教らが、2022年度の園芸学会年間優秀論文賞を受賞しました。受賞対象となった論文は、園芸学会が2022年4月に発行したThe Horticulture Journal誌に掲載の「Physiological Investigation of Quantitative Traits for Fruit Mass Assessment Using a Tomato Introgression Line」です。本学からは卒業生の松本千紘さん(2021年3月地域創生科学研究科修士課程修了)、バイオサイエンス教育研究センターの謝肖男准教授も、共著者として受賞しました。


授賞式に臨む池田助教


 池田助教の研究室では、現在市場に流通しているトマト(栽培品種)の祖先にあたる近縁野生種が持つ、有用な特徴や遺伝子に関する研究を進めています。本論文では、栽培品種の第12染色体の一部が近縁野生種の染色体に置換された系統を用い、近縁野生種の第12染色体に果実サイズを増大させる遺伝子が存在することを突き止めました。また果実の細胞数や植物ホルモンの測定、遺伝子発現解析等を行い、果実サイズが増大するメカニズムの詳細を明らかにしました。今後、近縁野生種に由来する遺伝子を利用した新品種開発や、それに伴う生産性向上などが期待できます。



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